タイトル 「 夢一夜 2」



「泣かないで・・・お嬢さん。」



そっとキッドが私の目の上に口付けを一つ落とした。
その心地よさに自然と瞳を閉じてしまった。

「!!」


ペロ・・・。

涙を掬い上げるように
キッドの舌が
私の涙を飲み干していく。


それはまるで、私の心にある全ての辛さを
吸い取ってくれるかのように。


このままずっと・・・



この時が止まってしまえばいいのに
心の底から願ってしまった。



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マスター 冬牙