「 ホワイトーDAY企画・・・だったもの

こちらはフリーイラストです。
SSもご一緒にお持ち帰りOKです。

どうぞ、ご自由にお持ち帰り下さいませ。





【 ホワイトデーの翌日は・・・? 】


ふと体に重みを感じてふと目が覚めると・・・
!!
綺麗な顔の蔵馬のドアップ。
何回も見てると言うのに、未だに慣れない・・・起きた瞬間のこの時間。
ぼたんは、蔵馬が起きてしまわないか、しばらく息を止めて見つめていた。
規則正しい寝息。

ほ。

何か朝食でも作ろうと、ベットから体を起こそうとした瞬間
顔が真っ赤になった。
ベットの周りには、昨日蔵馬が脱がしていった服が散らばっていた。
シーツを巻けば、確実に蔵馬を起こしてしまう。
かと言って、いくら寝てるからとは言え、裸で歩き回るのには抵抗がある。

どうしよう・・・。

上半身だけを起こして、悶々と考えていれば

くすくす。

忍び笑いが聞こえてくる。
ゆっくりと蔵馬へと視線を向ければ、パッチリ目が開いてる蔵馬。
しかも先程まで寝ていたなんて嘘じゃないかと思う程に。

何、笑ってんだい。

少し頬を膨らませて言えば、蔵馬は自分の腕で頭を支えて、ぼたんの事を見つめた。

いや、朝からいい眺めだなって思って。

蔵馬に言われた途端、ぼたんは慌ててベットの中へと潜り込んだ。

言わない方が良かったですね。

潜ったぼたんをからかうような目で見つめる蔵馬。
これ以上ないくらいに真っ赤になったぼたんは、無言で蔵馬の事を睨みつけた。

別に恥ずかしがる事ないのに。
女の子に恥じらいがなくなったら、終わりだろ!?

ごもっとも。
蔵馬も起き上がり、ベットから体を出す。
もちろん、蔵馬だって何一つ身に付けてはいない。
ぼたんは、慌てて蔵馬に背を向けて、さらにベットへと潜り込んだ。
いつまでたっても初々しい恋人に、ひっそり笑みを向けると、蔵馬は散乱した
洋服を拾いあげた。

ぼたん、クローゼットの中の服。俺が選んでいい?
ほえ?別に構わないけど。

鼻歌交じりで、クローゼットを開ければ、そこにはぼたんのお泊まり用に
置いてある洋服が顔を出す。
ほとんどは蔵馬に買ってもらったものだ。

蔵馬、なんでそんなに嬉しそうなんだい?
え?昨日、随分とわがまま言ってしまいましたからね。

言われた瞬間に、昨日出来事が鮮明を思い出す。
せっかく赤みが落ち着いて来たというのに、また真っ赤になった。
クスクス笑いながら、蔵馬はぼたんの脇へと近づいた。

ぼたん、これでね。俺、シャワー浴びて来ますから。
あ・・・うん。

ベットに洋服を置いて、蔵馬があっけなく扉へと向かうのを
どことなく寂しい気持ちで見つめた。
扉を開けてから、蔵馬はふとぼたんへと振り返った。

・・・?
・・・一緒に入りますか?
は、入らないよ!!ばか!

ボンと枕を投げつければ、タイミングよく蔵馬は扉を閉めて部屋を出て行ってしまった。
ポスンと落ちた枕が、哀れだ。

なんか幸せだなあ。

ニッコリと笑みを作ると、ぼたんは蔵馬の選んだ洋服に袖を通した。

着替え終えると、使い慣れたリビングへと立つ。
朝は軽めの朝食でいいかな?
ミルクを火にかけたり、フライパンに油をひいたり・・・
蔵馬がシャワーを浴び終わって近づいてる事も気づかずに・・・。


フ・・・と耳に息を吹きかけながら、後ろから抱きしめる。

んっ・・・!!ちょいと、蔵馬!!台所にいるときは危ないから、止めてって・・・


「すみません」なんて心の籠もってない謝罪を口にしながらも
蔵馬はぼたんの耳たぶを、甘咬し、するりと舌で舐めた。



早く、食べたい。



え?もちろん朝食だよね?


さぁ?


そんなホワイトーdayの翌日。


どうぞ、お気に召したら、お持ち帰り下さい。

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マスター 冬牙