『 ち ょ っ と し た 日 常 』
※こちらは台詞のみの文章となります事、ご了承下さいませ。
苦手な方はご遠慮下さいませ。









※夜、マンションの一室でゆったりとした時間を過ごしている蘭と快斗。
蘭は、カーペットに座りテレビを見ている。
快斗はソファーに横になりながら、雑誌を読んでいる。

蘭:うーん・・・。

※テレビを見ながらうなり声を上げる蘭

快斗:ん?どうかしたか〜蘭ちゃん。
蘭:(苦笑)ううん、なんでもない。

※ふとテレビ画面を見ると、マジックショーのネタバレ番組

快斗:なんでもねぇって感じには見えねぇけど?
蘭:うん・・・快斗君もさ、マジックやってるじゃない?
快斗:ああ
蘭:こんな風にネタバレってどうなの?やってるマジシャンとしては。
快斗:千差万別。
蘭:へ?
快斗:見せるだけ、自信があるって証拠とも言えるし、夢は夢のままで終わらせられない、哀れなマジシャンって所かな。
蘭:・・・。
快斗:こ、今度は何?(汗
蘭:快斗君って、マジックの事になると、必ずキッドの顔つきになるよね。
快斗:(苦笑)
蘭:快斗君はどっち派なの?
快斗:俺か?俺は、否定派・・・かな。種は見れないから面白い。それに、種を明かしてしまっては、夢がなくなるしな。
蘭:夢・・・か。

※そのまま蘭はテレビに夢中になる。

快斗:蘭ちゃんの小さい時の夢って何?
蘭:夢?そうだなぁ・・・

※何かを思いだしたかのように笑う。

蘭:お嫁さん・・・かな。

快斗:・・・(誰の、とは聞かねぇーけど・・・想像つくし。思い出し笑いなんて、面白くねぇの)
蘭:ねぇ、快斗く・・・ってどうしたの?変な顔して。
快斗;べーっつに!!

※雑誌をまた読み始める

蘭:何、突然怒ってるのよ。
快斗:怒ってなんかないって。
蘭:まったくもう・・・そう言えば、新一もよくそうやって、怒ってた事があったなぁ。
快斗:(どこまで鈍感なんだよ、蘭の奴。そりゃー工藤の野郎もふてくされるだろーな。)
蘭:新一もね、「なんで怒ってるの?」って聞くと、必ず「バーロー、怒ってねぇよ。」って言うのよ。
快斗:(そりゃ、こんどけ天然じゃー、そうも言いたくなるだろうな。)
蘭:もう、なんで黙ってるの?快斗君?

※快斗に近づく蘭

快斗:バーロ、怒ってねぇよ。(新一の声色)
蘭:な!?

※チラリと雑誌の隙間から蘭を見る。

蘭:(怒)
快斗:な!?
蘭:怒ってるんじゃない!!!!もう、知らない!!
快斗:な、わ、蘭ちゃん!!!

※蘭はリビングを出て行く。

快斗:蘭ちゃん!!

※快斗が慌てて蘭をおいかけると、クスクスと扉の側で笑ってる蘭の姿。

蘭:クスクス。快斗君、ポーカーフェイスが台無し。
快斗:な・・・はぁ・・・まったく。
蘭:何?
快斗:工藤の奴の長年の苦労は、俺が引き受けたとは言ったけど。
蘭:長年の苦労?

※蘭の腰を引き寄せる

蘭:わ!
快斗:さてさて、どこまでも鈍感なお嬢さんに、どんな罰を受けてもらいましょうかね。(ニヤリ)
蘭:か、快斗君・・・?
快斗:おっと、それは先程までの姿。今は・・・


※キッドの衣装に早替え

蘭:キッド。
キッド:その通りですよ。では、貴方からも盗ませて頂きましょう。
蘭:へ?
キッド:貴方の声を。
蘭:!?


後書き 〜 言い訳 〜
 
 
こちらのシリーズは、以前にブログで掲載していた
台詞のみ作品になります。
 
 
ここまで読んでくださり
心より深くお礼申し上げます。



これにこりず、また読んで頂けますと幸いです。
 
文章表現・誤字脱字などございましたら
深くお詫び申し上げます。
 
掲載日 2010.05.08
再掲載 2010.11.25
制作/吹 雪 冬 牙


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