『 パ ラ レ ル 〜 も し も 新 蘭 快 が 幼 馴 染 み だ っ た ら 〜 』
※こちらは台詞のみの文章となります事、ご了承下さいませ。苦手な方はご遠慮下さいませ。
※こちらはパラレルワールド話しです。新一と蘭と快斗が幼馴染みであったらと言う・・・もしもシリーズです。
NGの方はご遠慮下さい
蘭:よし、準備出来たっと!お父さん、学校行ってくるねー。
小五郎:ああ、行ってこい。
蘭:いってきまーす。
※小走りな蘭。ふと腕時計を見つめる。
蘭:えっと・・・今日は火曜日だから、快斗の方が先か。
※阿笠博士の家の前を通り過ぎ、工藤家の前を通り過ぎ、そのお隣の黒羽邸で足を止める蘭。
ポケットから鍵を出して、扉を開ける
蘭:おはよー快斗−。
※リビングを見て、電気がついていない。
蘭:もう、やっぱり起きてない。
※二階に上がっていく。
蘭:快斗〜?朝だよ、学校に遅刻するよ〜。
※部屋の前。
コンコン
蘭:快斗〜?
※扉を開けると、熟睡の快斗の姿。
蘭:(くす)こうやってると、子供の時と何も変わらないのにね〜。快斗、快斗。朝だよ、起きて。
快斗:んー・・・もう少しだけ・・・昨日、寝たの遅かったんだよ〜。
蘭:起きれないなら、夜更かしするなって言ってるでしょ?ほら、早く起きちゃって。
快斗:うー・・・おめぇは、いつも元気だな・・・。
蘭:当たり前でしょ!?ほら、新一起こしてくるから、それまでに起きててよ。
※新一の名前を聞いた途端に、パッチリと目が開く快斗。
蘭:わかったわね。
※部屋を出て行こうとする蘭の手をとっさに掴む。
蘭:な、何よ。
快斗:し、新一なら、とっくに起きてるって。
蘭:?新一って、起こさないと起きないよ?そんな事ないと思うけど。
快斗:あるって。
蘭:快斗?
快斗:にしし(^^)
※快斗の部屋の窓を全開にし、大きく息を吸い込む。
蘭:?
快斗:あー蘭!!!何すんだ、おめー。それはヤバイって!!!隣に工藤がぁ・・・
※隣の玄関がもの凄い音をたてて開かれる
蘭:え!?
新一:黒羽!!!!!てめぇ!!!!!
※新一が快斗の家へ走って入ってくる。
蘭:し・・・新一・・・(^_^;)
快斗:あーははははははは!!!!!なっ?起きてただろ?
蘭:う、うん。
※ふと部屋の扉を見つめると、もの凄い勢いで階段を駆け上り、扉が壊れるが如く開かれる。
新一:蘭っ!!!!大丈夫か!!!!!
快斗:よ!おっはよ〜ん、工藤。
蘭:お、おはよう・・・新一。えっと・・・
新一:・・・(怒)黒〜羽〜!!!
快斗:これで、蘭のもう一つの仕事も終了っと!工藤・・・いくらなんでもその格好で学校は無理だぞ?
※新一と快斗は未だパジャマのまま
新一:てめぇのせだろーがぁ!!!!!
快斗:おー元気元気。
新一:てめぇは、毎回、毎回!!!
快斗:何度もひっかかるなんて、もっと推理したどうなんだよ、高校生探偵君?
新一:おめぇだけは、信用ならねぇ!
蘭:もう、本当に二人ともすぐに喧嘩するんだから・・・私、下で朝食作って待ってるから、用意したら降りてきてね。
※つかみ合いをしている二人の喧嘩が止まる。蘭は下に降りていく。
新一:はぁ・・・朝から疲れるマネさせんじゃねーよ。
快斗:お前だって、似たようなもんじゃねぇーか。昨日の仕返しだよ。
新一:くっだらねぇ!!
※新一は快斗の部屋を一端出るが、顔だけだす
新一:黒羽、蘭に妙な事してみろよ?蹴り倒すかんな。
快斗:お前の足で蹴られたら、重傷だっつーの。
新一:嫌なら蘭に近づくんじゃねぇぞ。
快斗:へいへい。
※新一は階段を下りていく。
快斗:(ニヤリ)俺はいつまでも「仲良い三人組」でいるつもりはねぇけど。
※制服を着て、リビングに降りると蘭のエプロン姿が飛び込んで来る。自然と顔がニヤつく。
蘭:あ、着替えて来た?早くしないと遅刻するから、急いでね。
快斗:・・・。
蘭:何?
快斗:なーんかさ。
※椅子に座り、頬杖をついて蘭を見つめる快斗。
快斗:俺達、「新婚さん」みたいだよね!
蘭:なっ!(赤面)
快斗:お、赤くなった。可愛いな、蘭は(^o^)
蘭:もう!!朝からふざけてないで・・・!!
※ジャムを探す蘭
※快斗がマジックでジャムを蘭に差し出す。
快斗:ほれ。
蘭:うわぁ、すごーい!!!さすが快斗!!!
快斗:へへへ。
新一:お前、蘭が来る前に起きてたんじゃねーかよ。
※リビングの扉によりかかるように、腕組んで佇む新一。
快斗:(む。)なんでだよ。
※無言で近づき、蘭の手からジャムを取りながら、ちゃっかり蘭の隣の席に座る。
蘭:新一?
新一:ほら、冷てぇじゃねぇーか。
蘭:?なんで冷たいと、快斗が起きてたってわかるの?
新一:バーロ。マジックってのは、種が仕込まねぇと出来ねぇもんだろ?
蘭:うん。
新一:つまり、昨日の夜から仕込んでいたら、ジャムは生暖かいまま。でも、冷たさがあるって事は、
お前が来る前に仕込んだって事だろーが。必然的に、お前が起こす前から、起きてたって事になるな。
蘭:あ・・・そうだ・・・(ジト−)快斗。
快斗:(苦笑)あ、はははは。ほれ、遅れちまうぜ!!!
蘭:もう。新一は、コーヒーだけでいいの?
新一:ああ。
※コーヒーを取りに席を立つ。
快斗:マジシャンの種明かししてんじゃねぇーよ。相変わらず、夢のねぇ野郎だな。(ひそ)
新一:おめぇーこそ、ポーカーフェイスはどうしたんだよ。部屋に忘れて来たんじゃねぇのか?(ひそ)
蘭:ねぇ、二人で何話してるのよ。あやしいわよ?
新一&快斗:はぁ?なんでコイツとあやしいなんて、言われなくちゃ・・・
※互いに見合う快斗と新一
新一&快斗:てめぇ、マネしてんじゃねぇーよ!!!
快斗:お前だろーが!
新一:お前の方だろーが!
蘭:くすくす・・・本当に、園子が言ってた通りね。
新一&快斗:は?
蘭:二人って、結構人気があるんだって。怪しい雰囲気が特に。
新一&快斗:あや・・・
新一:はぁ〜・・・勘弁してくれよ。
快斗:それはこっちの台詞でぃ。
蘭:園子が見たら、きっと喜んで、写真撮ってたと思うよ。なんでも後輩に頼まれてるとか言ってたし。
新一:園子の奴、どうりで携帯握りしめてると思ったら・・・んな事かよ。
快斗:(なるほどねぇ。でも、俺は蘭とそう言う噂になりたいんだけど・・・)
※蘭が新一だけを見つめる視線をジッと見つめる快斗。
新一:蘭、昨日電話してきた部分、出来たのか?
蘭:うん♪
新一:よく解けたな。もう一回電話してくると思ったんだけどな。予想が外れたな。
蘭:へへーん。いつも新一に教わらなくても平気だもん♪ねー快斗。
快斗:へ?
蘭:?
新一:(ジト−)黒羽に聞いたのかよ・・・こんな奴に聞くくれぇーなら、こっちに電話して来いよな!
蘭:だって、新一ってば事件の事考えてるから忙しいって言ってたじゃない。
新一:それはっ・・・
快斗:蘭はものわかりが早くて、いいよね。俺も、すぐに帰って来れたし。
新一:は?
蘭:電話で教えてって言ったんだけど、見ながらの方が教えやすいって言われて、22時くらいかな?
家に来て、教えてくれたんだよね。
快斗:昨日の蘭のメシはうまかったよ〜。デザートのゼリーも旨かったし♪
蘭:快斗が来るって言うから、急いでゼリー作ったんだよ。あんなんで良かったら、いつでも作るから言ってよ。
宿題見てもらったお礼もしたいし♪
快斗:あ、じゃー今日の放課後さ!駅前に出来たケーキ屋行きたいんだよな!一緒に行ってよ!
蘭:うん!いいよ。
快斗:ラッキー♪んじゃ、一緒に帰ろうな♪
蘭:うん。
新一:・・・。
快斗:工藤は、事件の事で放課後は警察直行だろ?ざーんねんだったな(^^)
新一:てめぇ・・・わざとだろ。
快斗:なーんのこと?
新一:てめぇ・・・
蘭:新一の分のお土産もちゃんと買ってるから。
新一:・・・じゃ、俺の家で待ってろよ。すぐ戻れると思うから。
蘭:(嬉しそうに)うん、わかった。
快斗:・・・。(面白くなさそうに)
※時計が8時を知らせる
蘭:時間!!二人とも、時間だよ!!
快斗:やべ!あ、洗い物は置いておいていいよ。帰ってきたら
蘭:やるね(^^)
快斗:あ・・・(それってつまり・・・ニヤ〜)・・・うん。
新一:・・・。
※快斗と蘭その後ろに新一が歩く。途中で園子と合流して、快斗と蘭。新一と園子となる。
園子:新一君、いいの?
新一:は?
園子:あんたの奥さん。取られちゃうかもよ?
新一:な!?んなんじゃねぇーよ!
園子:そーんな事言ってていいの?私から見る限りだと・・・
新一:・・・なんだよ。
園子:快斗君が、一歩リードって感じよ。
新一:!?
園子:ま、がんばりなさい。
新一:・・・なんだよ、園子の奴・・・。
※仲よさそうな快斗と蘭を見つめる。
園子:ま、学校じゃ新一君と蘭は公認のカップルって感じなんだけどねぇ。
新一:だから、そんなんじゃねぇって言ってんだろーが。
園子:その内、噂が逆転しても知らないぞ。
新一:は?
園子:快斗君と蘭が公認カップルだって。
新一:・・・。
※しっかり後ろの話しが聞こえていた快斗。ニヤニヤとする。
蘭:でね・・・って、何よ。いきなりニヤニヤして。
快斗:いや、なんでもねーって。(大きな声)あー放課後の蘭とのデートが楽しみだなぁ!!!
新一:(コイツ、聞いて!)
快斗:(チラリ)な、蘭!すっげぇ、旨いらしいんだぜ?あそこの店。
蘭:うん、みんなが噂してたの聞いた。
園子:蘭、どっか行くの?
蘭:そうだ!園子も一緒に行こうよ!駅前に出来たケーキ屋さん。快斗と一緒に行こうって思ってるんだけど。
快斗:あ、ら、蘭。
蘭:?何?
※チラリと新一を見る園子
園子:貸し一つ。
新一:うっ・・・
園子:どーすんの?
新一:(チッ。)・・・何が望みだよ。
園子:もちろん、キッド様のサイン♪
新一:はぁ?
園子:蘭〜♪♪私も行く〜♪
蘭:うん、みんなで行こうよ。いいよね?快斗。
快斗:あ・・・(^_^;)
園子:なーによ、私がいたら何か問題でもあるってーの?
快斗:ね、ねぇーよ・・・(はぁ・・・悪い事は出来ねぇもんだ)
※新一は一安心したようにため息をこぼす
新一&快斗:(それにしても・・・)
※チラリと違いに視線を送る。
新一:(どーやって、キッドのサインをもらえつーんだよ・・・俺は追い詰めてる側だぜ?オイ。)
快斗:(どーやって、サインもらいに来る気なんだ?まさか、見逃す代わりに、サインくれ・・・とか?)
※想像しただけで、快斗が吹き出す。
新一:(ぶす)なんだよ。
快斗:ま、頑張れよ。サ・イ・ン♪にしししし(^o^)
新一:(赤面)てめぇ・・・聞いて!?
つづく(?)
後書き 〜 言い訳 〜
こちらのシリーズは、以前にブログで掲載していた
台詞のみ作品になります。
ここまで読んでくださり
心より深くお礼申し上げます。
これにこりず、また読んで頂けますと幸いです。
文章表現・誤字脱字などございましたら
深くお詫び申し上げます。
掲載日 2010.05.12
再掲載 2010.11.25
制作/吹 雪 冬 牙