『 七 夕 祭 り 〜 快 蘭 ヴ ァ ー ジ ョ ン 〜』
※こちらは台詞のみの文章となります事、ご了承下さいませ。
苦手な方はご遠慮下さいませ。










※ビルの屋上で月を見上げる蘭とコナン。

蘭:今年は曇りかぁ。かろうじて、会えたね!織り姫達♪
コナン:まぁ・・・本来は雲の上の星の話しだから、こっちで雨が降っていてもあんまり、関係ないけどね。
蘭:・・・。
コナン:?どーしたの、蘭姉ーちゃん?
蘭:コナン君、それって新一からの受け売りでしょ!?
コナン:(へ?)
蘭:まったくもう!あいつと来たら、ロクな事を教えないんだから!!

※ぐいとコナンに顔を近づける蘭

蘭:いーい?コナン君。人間ね、夢ってのがないと駄目なのよ!例え・・・絵空事だっとしても・・・(怒)
コナン:(汗)ら、蘭姉ーちゃん、こぶしにちからが入ってるって・・・。
蘭:あの、推理オタクの言う事なんて、聞いちゃだめよ!!いい?そんな悲しい事言わないの!!
コナン:はーい(は・・・そー言えば、この件で一度喧嘩した事あったけかな。ははは)
蘭:はぁ・・・やっと会えたんだね、織り姫と彦星♪1年に一度だけなんて、随分と意地悪な事するなって
昔は思っていたけど・・・今は、なんとなくわかるなぁ・・・。
コナン:なんで?
蘭:へ!?い、いやべ、べ、別に・・・深い意味はないから。

※コナンの携帯が鳴る。

コナン:あ、電話だ。はい、も・・・
有希子:ハロー新ちゃん♪
コナン:なっ!?・・・あ、っと蘭姉ちゃん、お友達と電話してくるね。
蘭:だったらそのまま寝ちゃいなさい。私も、少ししたら下に行くから。
コナン:うん、わかった、おやすみ。

※コナンはいなくなる

蘭:会いたい時に会えないか・・・ホント、私達みたいだよね。
怪盗キッド:それは、もしかして私の事ですか?
蘭:え!?
怪盗キッド:彦星同様に、織り姫を求めて来てしまいました。
蘭:キッド!・・・いつからいたの?
怪盗キッド:小さな騎士と一緒に空を眺めていた時から。
蘭:それって、最初からって事じゃない。

※キッドが近づく

怪盗キッド:いくら小さな騎士とは言え・・・

※蘭の腰を引き寄せる

怪盗キッド:この距離は、私だけのと自負していたのですが、違ったようですね。
蘭:なっ・・・!!!
怪盗キッド:で?誰の事を考えていたんだよ、蘭。
蘭:そ、そんなの・・・貴方に決まってるでしょ。逢いたい時には、逢えないんだから。
怪盗キッド:それは違うと思うけど?
蘭:どうしてよ!だって、貴方がこうやって気まぐれに来てくれなければ、私は貴方に会う手段が。

※蘭の唇に人差し指を重ねる

怪盗キッド:少しだけご辛抱を。
蘭:?
コナン:怪盗キッド!!!!!蘭姉ーちゃんから離れろ!何の用だ!!
怪盗キッド:これはこれは、探偵君。今宵は、恋人同士の逢瀬の日。美しいお宝があれば、
怪盗としては是非とも手にいれなければならない。
コナン:うっせ!!蘭は、俺の・・・!!
怪盗キッド:(ニヤリ)俺の、なにかな?探偵君。
コナン:と、ともかく蘭姉ーちゃんから離れないと・・・

※麻酔銃を構える

怪盗キッド:おやおや。随分と無粋な。なら、盗むまで。・・・行くよ、蘭
蘭:え?

※蘭を抱えたたまま、ビルの屋上から落ちる。

コナン:蘭姉ーちゃん!!!!くそっ!
怪盗キッド:用事が済んだら、すぐに返すさ!じゃーな、探偵坊主!
コナン:蘭がいたんじゃ、手が出せねぇ・・・

※外へ駆け出すコナン
※空を悠々と飛んでるキッドの腕には、蘭。

蘭:ねぇ、キッド。どこまで行くの?
怪盗キッド:前につれて行った、隠れ家は覚えてる?
蘭:うん。
怪盗キッド:そこなら、邪魔が入らないし♪

※マンションの窓に降り立つ

怪盗キッド:到着。さ、どうぞ。
蘭:お邪魔します・・・って本当に何もないよね。
怪盗キッド:ま、隠れ家の一つだからな。何か飲むか?蘭。
蘭:あ、私がやるよ。
怪盗キッド:んじゃ、冷蔵庫にあるもん、適当に頼むよ、俺、着替えてくる。
蘭:うん。

※リビングに立ってお茶の支度をする蘭。
そんな蘭の後ろから快斗が抱きしめる。

蘭:うわぁ!
快斗:ぐっ!

※下を見れば、うずくまってる快斗の姿。

蘭:あ〜、快斗君ごめん、ごめんね。つい咄嗟に・・・
快斗:ケホッ・・・ケホッ・・・つい、肘鉄をしかも腹に・・・けほ・・・
蘭:だから、ごめんって。大丈夫?

※蘭がしゃがんでのぞき込んだ瞬間、快斗が蘭を抱きしめる

快斗:捕まえた♪・・・おまえなぁ、きゃ!とか言えねぇーのかよ。色気ねぇな。
蘭:色気もなにも、だって突然後ろから抱きついてくるから・・・。
快斗:蘭があまりにも可愛くてさ♪
蘭:もう。

※蘭も快斗の背に手を回す

蘭:今日は会えないと思ったよ。
快斗:俺も。
蘭:え?
快斗:工藤が連絡して来て、外に出て来てないと思った。
蘭:・・・。
快斗:工藤から連絡ないんだ?
蘭:・・・うん。
快斗:まったく、困った幼馴染みだな、アイツも。
蘭:今は・・・今は新一の話をしたくない。
快斗:(にこ)そうだったな!そうだ、昼間にケーキ買っておいたんだぜ?
一緒に食おうと思ってさ♪よっこらっせ!

※蘭を抱えたまま、立ち上がる

蘭:ちょっと、快斗君!!
快斗:一秒でも離れたくないって思ってるのは、俺だけ・・・かな?(悲笑)
蘭:ううん、そんな事ない!!

※ぎゅーっと蘭は抱きつく

快斗:(ケケケ♪作戦成功♪)

※冷蔵庫からケーキを取り出しして、蘭にお盆を持たせる

快斗:俺は蘭の事抱えてるから、蘭が持ってね♪
蘭:それはいいんだけど、おろせば
快斗:却下。あんまし時間ないしね。

※リビングのソファーに座り込む。
蘭の後ろに快斗が座り込む

蘭:快斗君、恥ずかしいよ。
快斗:誰もいないんだから、いいじゃん♪二人っきりなんだし。
蘭:そうだけど・・・。
快斗:ほら、蘭。

※蘭の口元にケーキを乗せたフォーク

蘭:ぱく。あ!美味しいこのケーキ
快斗:だーろ?蘭、俺にも食べさせて。

※蘭がフォークを手に取ろうとした瞬間、快斗に唇を奪われる

蘭:!!
快斗:(にこ)うん、確かに美味しい
蘭:ちょっと、快斗君ってば!!!もう・・・。
快斗:はい、次は蘭の番。あーん。

※ケーキがなくなるまでつづけた快斗。


一方その頃
怪盗キッドを見失ったコナンは、仕方なく屋上へ戻って来た。
まだ蘭が戻らないのを、イライラしながら屋上であぐらをかいて座り、彼の登場を待った。


蘭が戻って来たのは・・・夜中の3時を軽く越えた所だった。
しかも、すでに蘭は眠りについており、怪盗キッドが部屋まで運び込む事になった。
自分の身長の低さを、恨むコナンであった・・・。


〜 終劇 ? 〜


後書き 〜 言い訳 〜
 
 
こちらのシリーズは、以前にブログで掲載していた
台詞のみ作品になります。
 
 
ここまで読んでくださり
心より深くお礼申し上げます。



これにこりず、また読んで頂けますと幸いです。
 
文章表現・誤字脱字などございましたら
深くお詫び申し上げます。
 
掲載日 2010.07.07
再掲載 2010.11.25
制作/吹 雪 冬 牙


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