注意:こちらの作品は小説ではなく会話形式になっております。
嫌悪感を抱く場合がございますので、ご了承の方のみ
ご覧下さいませ。



























「 独占欲 」

















*ここは魔界宮、蔵馬の居住部屋


トントン・・・


蔵馬:(なんか・・・いい匂いがするな・・・)

パタパタ・・・

蔵馬:?


カチャッ!


ぼたん:蔵馬、お早う!!朝だよ。
蔵馬:・・・(ぱちくり。)
ぼたん:蔵馬?おーい、蔵馬ー?
蔵馬:ぼたん・・・。(あ、そうか。俺達・・・昨日結婚したんだった・・・)
ぼたん:どうしたんだい?寝ぼけてんのかねぇ。く・ら・まっ!!
蔵馬:(クス)ぼたんはいつも元気だなぁ。
ぼたん:当たり前でしょ!元気印のぼたんちゃんなんだからね!あっーーーーーー!!
蔵馬:!?
ぼたん:おみそ汁が焦げるぅ〜!!蔵馬、早く起きて顔洗っておいでよ。朝食の準備出来
    てるから。
蔵馬:わかった。

*リビング

ぼたん:さて、これで盛りつけもOKだね。
蔵馬:ぼたん、お待た・・・せ・・・・










蔵馬:
って、なんで飛影がここにいるんですかッ!?






飛影:フンッ。
ぼたん:魔界は大変だねぇ、早朝にまでパトロールがあるなんてさ。
蔵馬:(ヒソッ!)そんな仕事いつから出来たんですか!?
飛影:(ヒソッ)お前に関係ない。
ぼたん:丁度目の前通ったから、朝食に招待したんだよ。はい、飛影。
飛影:・・・。
蔵馬:(ニッコリ)へぇ、それはご苦労様ですね、飛影(怒)
飛影:・・・。
ぼたん:本当だよねぇ。あ、そうだ。これから飛影も朝食食べにおいでよ。2人分も3人
    分もたいして変わりないからさ。わかった、飛影。ちゃんと来るんだよ?
蔵馬:ちょっちょっと、ぼたん!
ぼたん:?なんだい?
蔵馬:ひ・・・飛影も色々と用事があるんじゃないのかな?
ぼたん:そうなのかい?
飛影:別に。
ぼたん:じゃ、問題ないさね!さ、朝食にしよ!蔵馬。
蔵馬:・・・。


*会議室


蔵馬:
はぁ。

幽助:?どーした、蔵馬。珍しく溜め息が多いな。新婚のくせによぉ(ニヤニヤ)
蔵馬:まぁ、確かに新婚は新婚なんですけどね、とんだお邪魔虫が来てるんですよ。
幽助:お邪魔虫?
蔵馬:ええ。とんでもなく
目つきの悪い虫がね。
幽助:・・・(汗)


コンコン


幽助:?おう、開いてるぜ。
ぼたん:はぁはぁ、ごめん幽助。今大丈夫かい?
幽助:おう、どうせ会議ってもまともな話し合いなんてねぇからよ。で、どうしたんだ?
ぼたん:(にこ)蔵馬、コレ今日絶対に忘れられないって言ってた書類。
蔵馬:え・・・?

*鞄の中を見る蔵馬

蔵馬:おや、入ってないですね(ニッコリ)

*幽助は驚いたように顔がひきつり、?と黄泉は面白くなさそうに、顔をそらしている。
でも、視線はぼたんと蔵馬へ・・・。

幽助:(確信犯かよっっっっ!!!!)

ぼたん:ホラ、寝室に置き忘れてたから、持ってきたんだよ。
蔵馬:ありがとう、ぼたん。
ぼたん:いえいえ、どういたしまして。それじゃ、私はこれで。
黄泉:おい、せっかく来たんだ。茶でも飲んでゆけ
ぼたん:でも、会議が・・・
躯:先程、幽助が言っただろ?話し合いなんて合ってねぇようなものだと。遠慮するな。
ぼたん:んー、今日はコエンマ様にも呼び出されてるんだよねぇ
幽助:・・・。(ヒソッ)おいおい。ぼたんって、競争率高いんだな。
蔵馬:・・ええ、まぁ(苦笑)
幽助:お前も苦労するな。
蔵馬:別に、そんな事ないですよ。ぼたんはもう
俺の一人のモノだからね(クスリ)
幽助:・・・ははは(冷汗)
ぼたん:んー

*ぼたんの背後にまわり、ポンと両肩に手を置く蔵馬。
*それを見上げるぼたん。

蔵馬:ぼたん、今お茶入れるから適当に座ってて。
ぼたん:うん!

*蔵馬は奥に引っ込む

幽助:・・・。(すげぇ、蔵馬の言葉なら一発かよ。)

*幽助の隣りに、ニコニコしながらぼたんが座る。

ぼたん:幽助、最近こっちにいりびたりじゃないのかい?
幽助:んあ?まぁ、こっちの方が今は面白いからな(ニヤニヤ)
ぼたん:?(←わかってない。)
幽助:ま、おめーも罪作りな奴っつぅー事だな。
ぼたん:なんだいそれ。どう言う意味さ!
幽助:さぁ〜な〜(ニヤニヤ)
ぼたん:あんまりこっちに来てると、螢子ちゃんに愛想つかされるからね!
幽助:けっ!

*お茶を持って、蔵馬が登場。

蔵馬:お待たせ。
ぼたん:うわぁ、良い匂い!!…ねぇ、蔵馬がいつもみんなにお茶を入れてるの?
蔵馬:(キョトン)そうだけど?
ぼたん:
えーーーー!!駄目だよぉ!!


全員:!?



幽助:なっ・・・なんだよ、唐突に。
ぼたん:蔵馬のいれるお茶はすっごく美味しいんだよ。私だけの特権だと思ってたのにぃ(>_<)
蔵馬:(驚き)ぼたん・・・。
幽助:別に茶の一つくらいいいだろうが!!
ぼたん:そーだけどぉ・・・。

*状況を見守っていた黄泉は、蔵馬から視線をハズし、ぼたんへと向く。
口元は優しく微笑んでいる。

黄泉:どうして、そんなに蔵馬が茶を入れるのにこだわる?
ぼたん:だってさ、笑顔や表情は独り占めできないだろう?だから、唯一蔵馬を一人占め
    出来るものだと思ってたんだよ・・・(しょぼん)
幽助:・・・お前等って似た者夫婦だな(ボソ)
ぼたん:
いやだよぉ!!夫婦なんて!!!恥ずかしいじゃないかっ!!!


バシーーーーーーン



幽助:
いってぇ!!!!!!


ぼたん:ああ、ごめんよ〜幽助。つい照れのあまり力の加減が・・・。
蔵馬:(放心中)

*腕を組んで三人のやり取りを見つめていた?。

躯:ほう…あの蔵馬の思考回路が止まるなんて始めて見たな。
黄泉:ああ。

*黄泉と躯は互いに一度見合ってから、再度ぼたん達を見る。

幽助:それよか、てめぇこんな美味しいお茶を独り占めする気か!?
ぼたん:いいじゃないさ!いつも蔵馬の顔見れてるだから!

*椅子から立ち上がる幽助

幽助:俺が蔵馬の顔毎日みて嬉しがってたら変態だろーが!!

*椅子から立ち上がる、ぼたん

ぼたん:幽助はいつも変態だろ!!
幽助:なんだとぉ〜!?
ぼたん:なにさ!!
蔵馬:(ハッ!)

*蔵馬は、ぼたんの肩に優しく手を乗せる。

蔵馬:ぼたん、そのくらいにして。ね?(ニッコリ)
ぼたん:だってぇ・・・
蔵馬:・・・。

*一瞬、ぼたんに魅とれる蔵馬。

躯:(ぼそ)やってらんねーな。

*その言葉に、蔵馬は躯の方を向く。

蔵馬:俺、ぼたんを部屋に連れて行きますのでみなさんはちゃんと書類に目を通してくだ
   さい。ぼたん、行くよ。
ぼたん:えーまだお茶飲んでないよぉ!
蔵馬:部屋で美味しいお茶いれてあげるから。
ぼたん:はーい!んじゃーね、みんな。

パタン

幽助:な・・・なんだったんだ・・・?
黄泉:結局は、新婚を見せつけられたのか
躯:あ〜たりぃ・・・俺はフケる。

*扉へと足を向ける?
幽助:おい、蔵馬が怒るぞ。

*扉を開き、幽助の方を振り返る。

躯:今日は戻ってこねぇよ。

*躯は部屋を出て行く。
*続いて黄泉も立ち上がる

黄泉:そうだな。私も部屋に戻る。

*黄泉も部屋を出て行く。

幽助:(ぽつーん)おーい、本当に蔵馬が戻ってきたらどうすんだよぉ・・・俺、知らね
   ぇーぞ。

*蔵馬の部屋

蔵馬:はい、お茶。
ぼたん:へへ、ありがとう(にっこにっこ))
蔵馬:驚いたよ。ぼたんがみんなの前であんな事言うから。
ぼたん:(キョトン)あんな事?
蔵馬:俺を独り占めしたい…ってさ。
ぼたん:(赤面)
蔵馬:(かわいいなぁ、もう。)いまさら照れないでよ。
ぼたん:あん時はなんか頭の中に血が上って・・・それで・・
蔵馬:俺は・・・嬉しかったよ。

*ぼたんの額にキスする

ぼたん:く・・・蔵馬(赤面)
蔵馬:困ったな・・・。
ぼたん:へ?
蔵馬:このまま、ぼたんを放したくなくなっちゃった。(くす)

*さらに赤面するぼたん

ぼたん:!?でででででででででででも、みんなが待ってるんじゃ・・・
蔵馬:今頃みんな自室に帰ってるよ。
ぼたん:・・・そ、それにっ、今日はコエンマ様に呼び出されてるし
蔵馬:・・・

*ぼたんい深い口づけをする蔵馬

ぼたん:ふぁ・・・
蔵馬:俺の前で俺以外の男の名前口にしたら駄目だろ?
ぼたん:・・・(赤面)

*ぼたんを持ち上げて寝室に行く蔵馬

ぼたん:くっ蔵馬!?
蔵馬:だから言ったでしょ?放したくないって。(ニーッコリ)








パタン・・・・



終わり


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こちらは高校生の時に書いた、会話文パート2です。
一応、こちらの文章は「新婚旅行」のつづき物、同設定で
書いた物です。

ここまで読んで下さった皆様、本当にありがうございました。

誤字・脱字などございましたら、
深くお詫び申し上げます。


マスター冬牙