注意:こちらの作品は小説ではなく会話形式になっております。
嫌悪感を抱く場合がございますので、ご了承の方のみ
ご覧下さいませ。
花 見
*桜の樹海
お花見シートに座るのは、幽助、ぼたん、飛影、黄泉、躯たち。
ぼたん:しかし、魔界にも桜があるとは思わなかったよ。綺麗だねぇ
幽助 :蔵馬の奴がここだけビニールハウスにして人間界の植物を植えたらしいぜ。
躯 :まぁ、この魔界に人間界の植物なんぞ置いたら、数分で障気にやられて枯れるか
らな。適切な処置だな。おかげでいい花見も出来るってなもんだ
黄泉 :最初は驚いたがな。人間界にあるドームの8倍の大きさのビニールハウスを作れ
と言ってきた時は。
ぼたん:おや?最初からあったんじゃないのかい?
躯 :ねぇよ、こんなモン。なんでも誰かさんを喜ばしたいが為にやったもんら
しいけどな。
ぼたん:へぇ、蔵馬が喜ばしいたい相手なんていたんだぁ。
全員 :(ガクッ・・・)
ぼたん:へ!?どうしたんだい、みんなして倒れたりして。
*遅れて登場したのは、蔵馬。
蔵馬 :お待たせしました・・・って、何みんなさんコケてるんですか?
ガシッ!と蔵馬の両肩を持つ、幽助。心底同情している表情。
幽助 :蔵馬!!
蔵馬 :な、なんですか、突然。
幽助 :お前の苦労が今やーーーーーーっと、解った。つれーなぁ、コレじゃ。
躯 :まぁ・・・同情の余地はあるな
黄泉 :だが、またそこがぼたんらしいがな(ほんのり頬赤く)
躯 :まったくだ。(くくく)
蔵馬 :えっとぉ・・・・・一体、何があったんですか?(^_^;)
ぼたん:さぁ?
幽助 :はは・・・ははは・・・(汗)
飛影 :おい、早く弁当を広げろ。腹へった。
躯 :お前は花より団子だな。
飛影 :フン。
蔵馬 :?
ぼたん:(くす)まったく、飛影はって…あーーーーーーーーーーーーーー!!
全員 :???
*突然、ぼたんの眼に涙
ぼたん:(うるうるうるうる)
蔵馬 :なっ・・・!?どうしたんですか!?ぼたん!!
ぼたん:蔵馬ぁ、一体誰の為にここを作ったんだい!?
シーン…
蔵馬 :・・・・え?
ぼたん:喜ばせたい相手って誰なのさぁ(ふぇ〜ん)
蔵馬 :・・・(全員に睨む)
幽助 :何んだよ、ぼたん。おめぇ、ま〜だんな事言ってたのかよ(ケケケ)
*ガシッ!と今度は蔵馬が幽助の両肩をガッチリ掴む
注:ツメが食い込んでます。
蔵馬 :(にっこり)幽助、これはどういう事か説明してくれるよね?
幽助 :えっ・・・えっと・・・いや〜、じつはよぉ・・・。
****************************************
*機嫌を直したぼたんと蔵馬は、二人だけで桜並木を歩いている。
風に吹かれ、軽やかに舞う、ぼたんの髪。
それをまぶしそうに見つめる蔵馬。
蔵馬:・・・。
ぼたん:綺麗・・・。
*そっと手のひらに、桜の花びらが舞い落ちる。
*回想シーン
黄泉 :ともかくぼたんの機嫌を取ってこい。
躯 :理由はどうであれお前が泣かせたのと変わらない
蔵馬 :どう見ても、あなた方の原因だと思いますが?
幽助 :ちょっとからかい過ぎたな。スマン、蔵馬。
蔵馬 :はぁ。
*回想シーン(終)
*くるり!と蔵馬の方を振り向く、ぼたん。
ぼたん:さて!早めにお酒買って来ようかね♪
蔵馬 :少しは落ち着いた?
ぼたん:・・・うん。ごめんねぇ、私変だったね。別に蔵馬が誰の為にここを作ったとし
ても関係ないのね。(苦笑)
蔵馬 :ぼたん・・・。
ぼたん:(へへへ)私ってこんなに欲張りだったとは・・・。
蔵馬 :ぼたんの為。
ぼたん:へ・・・?
蔵馬 :ここを作ったのは、ぼたんの為だよ。ぼたんが人間界の花は好きだって言って
いたから。だからここを作ろうと思ったんだ。
ぼたん:じゃ・・・喜ばしたい相手って・・・私・・・?
蔵馬 :(くす)俺はぼたんの他に喜ばしたい相手なんていないよ?俺の頭の中は何をお
いてもまずぼたんが第一だからね。
ぼたん:(赤面)蔵馬・・・ありがとう。
蔵馬 :どういたしまして。気に入ってくれたんなら、良かった。
ぼたん:桜も好きだけど・・・この先のバラ園の方がもっと好きかな?
蔵馬 :そうなの?
ぼたん:うん♪だって!
*ぼたんは蔵馬の耳元に口を近づける。
ぼたん:(ヒソッ)だって、蔵馬と同じ匂いがするんだもん!
蔵馬 :(赤面)!!ぼたん・・・。
ぼたん:へへへ(照れ)
蔵馬 :じゃ、あとで二人だけでバラ園見てまわろうか。
ぼたん:うん。約束ね(ニコッ!)
蔵馬 :ああ。(クス)
ぼたん:じゃ、早くお酒買って帰らないと、躯達が今頃怒ってるよ!!
蔵馬 :あ・・・うん。
*ふいと顔をそらす蔵馬。
*それを不思議に思う、ぼたんは首をかしげる。
ぼたん:どうしたんだい?蔵馬。
蔵馬 :いや・・・別に・・・
(なんかいいムードだったのに、出てきた躯の名前に嫉妬するなんて・・・
俺も相当嫉妬が深いな・・・)
*ぼたんが駆け出し、振り返る。
ぼたん:くーらーまー!!はーやくっ!!
蔵馬 :ああ!
*蔵馬は一度桜の木を見上げる。
蔵馬:(そろそろ、ケジメをつけないと・・・俺が限界ですね。)
終わり(?)
また、連載順を間違えたかも・・・。
あ、いや、大丈夫かな。
とりあえず、蔵馬が結婚を決めた瞬間って事で。
昔の作品のアップって、勇気いりますよね。
まぁ、でも一応書いたんだから、いいや〜みたいなノリで
アップしました♪
ここまで読んでくださった素敵な皆様
本当にありがとうございました。
誤字、脱字があった場合
お詫び申し上げます。
マスター 冬牙