注意:こちらの作品は小説ではなく会話形式になっております。
嫌悪感を抱く場合がございますので、ご了承の方のみ
ご覧下さいませ。









『 告白 ・前編 』
















幽助:ふぁー
桑原:よぉ、でっけーあくびしやがって。
幽助:んあ?るっせーな。昨日ゲームにハマってよぉ、寝てねぇーんだよ。
桑原:そりゃ、自分の所為だろーが。ところでよ、
幽助:あ?
桑原:最近、ぼたんの奴と連絡取ってっか?
幽助:ぼたん?いや、あのアマ連絡一つよこさねーよ。コエンマが言うには、忙しいッつ
ー話しだけどよ、人間界には毎日足を運んでるって言ってたな。
桑原:うーん・・・やっぱしそうか。
幽助:なんだよ。
桑原:いやな、ねーちゃんがやけにぼたんに会いたがってよ。嫌な予感がすんだと。
幽助:よし、ぼたんの事なら奴に聞いた方がはえーな。
桑原:奴?
幽助:そうそう。ぼたんの事になると冷静でなくなる奴が二人いっからな。
桑原:?

*蔵馬の高校

桑原:なーんで蔵馬のトコに来るんだよ。
幽助:んだよ、おめー気付いてねぇーの?
桑原:何をだよ。
幽助:まぁーいいからいいから。おう、ちょっと南野秀一っての探してんだけどよ。
生徒:え?
幽助:浦飯って言えば分かるから。

*教室

蔵馬:(さて、今日は部活もないし久しぶりに本やにでも行こうかな。)
生徒:南野。
蔵馬:?
生徒:校門に浦飯って奴がおめーを呼んでるぜ?
蔵馬:(幽助が・・・?何かあったんだろうか。)ありがとうございます。

*校門へ急ぐ蔵馬

幽助:おお、来た来た!こっちだよ、南野。
蔵馬:珍しいですね、桑原君まで一緒だなんて。
桑原:よ!
蔵馬:お久しぶりです。で、何かご用ですか?
幽助:んーここじゃなんだから、ちょっと歩こうぜ。
蔵馬:別に構いませんけど・・・?

*公園

幽助:ほれ、おめーから話してみろよ。
桑原:なんだよ、別に俺じゃなくても・・・。
幽助:(こそ)なんで蔵馬に聞くか知りたいんだろ?
桑原:(こそ)まぁ・・・
蔵馬:なんですか?二人してコソコソと。(全部聞こえてますけどね(^^;))
桑原:いやーなんだ・・・その・・・
蔵馬:?
桑原:蔵馬よ、俺・・・ぼたんに会いたいんだが、居場所しらねぇーか?


*数秒の沈黙


幽助:・・・(ゴクンっ)
蔵馬:(スッ・・・)ぼたんに逢う?何故ですか?
桑原:(な・・・なんだこの冷気は・・!?)い、いや・・・ちょっとな。
蔵馬:「ちょっと」ってなんですか?
桑原:と、ともかく大事な話しがあんだけどよ、連絡取れないんだよ。おめーなら知って
るって浦飯が言うからよ。
蔵馬:ふーん、幽助がね。(ちろ)
幽助:(苦笑)
蔵馬:・・・で、大事な話しってなんです?まさか雪菜ちゃんと二股かける気ではないで
すよね?誰かさんみたいに。
桑原:な!?俺がそんな事すっっかよ!!!俺は雪菜さん一筋だっつーの!!!!って言
うか、誰かさんって誰のことだよ。
蔵馬:(くす)さてね。誰の事だろうね、飛影。
幽助:・・・おめー、もう居場所ばれてんだからよ、出て来いつーの。

*木の上から降りてくる飛影

飛影:・・・。
桑原:ひ、飛影!?なんでてめーがこんなトコにいんだよ。
飛影:俺が寝ていた所に貴様等が来ただけだ。
蔵馬:へぇーそれは奇遇でしたね。
飛影:・・・フン。
桑原:で、ぼたんの居場所知ってんのか?
蔵馬:知らなくもないですけど・・・それって急ぎですか?
桑原:まぁーな。
飛影:あの女がどうした?
幽助:お!?人に興味をもたねぇーおめーが珍しい質問じゃん。
飛影:うるさい。答えろと言っているんだ。
蔵馬:なんでも大事な用事があるらしいですよ。
飛影:・・・くだらん。
幽助:そうでもねぇーよ。桑原のねーちゃんがらみだかんな。

*幽助の言葉で、飛影と蔵馬は一瞬真剣な瞳をする

飛影:!?
蔵馬:・・・それってどういう意味です?
幽助:別にいいんじゃねーの、言っても。
桑原:うーん、何故かねーちゃんに飛影と蔵馬には言うなってすっげーおっっかない顔し
て言われてんだよなぁ。うーん。
幽助:あ、それ正解かも。
蔵馬:ここまで来て、何も言わないってのは反則じゃないかな?
飛影:言え。
桑原:な・・・なんでそんな妖気出すんだよおめーら。
蔵馬:ああ。ごめん。気付かないうちに、で?
桑原:う・・・
幽助:(にやり)もう、言うしかねぇーよ。
桑原:はぁ・・・あのな。ねーちゃんがなんとなくだけど、ぼたんに対して嫌な感じがす
るって言ってんだよ。
蔵馬:嫌な気?どういう意味です?
桑原:わかんねぇーけど、すぐにぼたんを連れて来いって言われたんだよ。顔をみて安心
してーとか言ってたけどな。
蔵馬:・・・ぼたんが・・・。
飛影:・・・。
桑原:な、なんだ?急に黙って。
幽助:(にししし)見つかったか?飛影
飛影:・・・3時の方角に魂を連れてるな。

*蔵馬は瞬時に姿を消す

桑原:あ、おい!蔵馬!!!
飛影:フン。俺を抜けると思うのか、蔵馬。

*飛影、瞬時に姿を消す

桑原:おい!飛影まで・・・なんだってんだ・・・
幽助:ま、そう言う事だ。
桑原:そう言う事ってなんだよ。
幽助:かー鈍いやろーだな。んな事だといつか雪菜に愛想つかされっぞ。
桑原:なんでそこで雪菜さんの事が出てきやがん・・・だ・・・って、え?まさか。
幽助:(くっくっく)そのまさかだ。しかもコエンマつー競合付き。
桑原:あいつら、いつのまに。
幽助:そりゃー暗黒武術会からだな。コエンマはその前からだろーけどな。
桑原:うへぇー・・・全然気付かなかったぜ。
幽助:おめーはもっと周りを見た方が身のためだな。
桑原:で、肝心のぼたんはどうなんだよ。
幽助:んあ?あいつマジで天然だからなぁー。蔵馬が言うのには、どんなに言葉を並べて
も「冗談がうまい」とか言って交わされるらしいな。珍しく悩んでたぞ。
桑原:え?!あの蔵馬がか!?
幽助:ま、蔵馬もぼたんに関しちゃーただの男って事だーな。
桑原:・・・しらんかった。
幽助:俺も最初はな。蛍子が最所に気付いて・・・て言っても、あいつはぼたんの好きな
奴知ってるらしーけどな。
桑原:な!?いんのか、ぼたんにそんな奴。
幽助:(にやり)まぁーな。3人のうちの誰かだとよ。
桑原:・・・いや・・・なんか面白くなりそうーだな。
幽助:だろ?
桑原:(にや)ああ。

*ぼたんは魂を櫂の後ろに乗せて、空高く滞空している。

ぼたん:さて、これでもう思い残す事はないね?
魂:はい、本当にありがとうございました。すみません、色々とつき合わせてしまって。
ぼたん:これが私の仕事だからね、あの世には未練を持って行って欲しくないんだよ。
魂:僕はぼたんさんみたいな案内人で、幸せです。(赤面)
ぼたん:(くす)ありがとよ、じゃ霊界まで案内するね。

*ぼたんは霊界へと魂を連れてくる。
大きな扉の前に立つ、ぼたんと魂。

ぼたん:じゃ、順番が来るまではここにいてね。その内に呼ばれるはずだから。
魂:はい。あの・・・また会えますか?
ぼたん:そうさねぇ、あんたがまた生まれ変わって死んだ時に。
魂:先の長い話しですね(苦笑)
ぼたん:私に会うのは先の長い方がいいんだよ。それじゃ、元気でね。
魂:はい。

*魂を扉の中に入れる。

ぼたん:ふー・・・終わった、終わった。
蔵馬:ご苦労様です。
ぼたん:へ?あらやだ、蔵馬じゃないかい、久しぶりだねぇー。元気にしてたかい?
蔵馬:ええ。ご覧の通りです。
ぼたん:それにしてもどうしたんだい、霊界なんかに来て。
蔵馬:え・・・ああ、ちょっと図書館に用事があってね。

*本を見せる

ぼたん:蔵馬も大変だねぇ(しみじみ)魔界と人間界の行き来じゃ。
蔵馬:(苦笑)結構楽しいですよ。それより、これから時間空いてます?
ぼたん:うん、今日はもう仕事は終わったから平気だよ。
蔵馬:では、夕食でも一緒にいかがです?もちろん俺が奢りますよ。
ぼたん:やった!んじゃーちょいと待っておくれ、着替えてくるからさ。
蔵馬:ええ。(にっこり)
女1:あのー蔵馬さんですよね?
蔵馬:え?そうですけど・・・君は?
女2:あの、握手してくれませんか!!
蔵馬:え?
女3:私達ぼたんの友達で、蔵馬さんのファンなんです!!!
女1:お願いします!!
蔵馬:(苦笑)え、僕で良ければ。

*騒いでる女達。蔵馬は苦笑しながらも相手をしている。

*数分後

ぼたん:おや?
*女に囲まれてる蔵馬

ぼたん:おやおや、大人気だねぇ(苦笑)さて、どうしたもんか・・・今出ていくと彼女
達に悪いしねぇ。
蔵馬:あ・・・ごめんね。
女:えーもういっちゃうんですかぁ。
蔵馬:じゃ。・・・ぼたん!
ぼたん:うわ、あ、え、っと。
女1:ねぇ、どういうこと?
女2:ちょっと蔵馬さんとどういう関係なのよ。
女3:ずるい。
ぼたん:(やれやれ参ったねぇ・・・)
蔵馬:・・・

*可愛い洋服に一瞬見つめる蔵馬

ぼたん:なんだい、ジッと見て。変かね、この服。
蔵馬:いいえ、とっても可愛いですよ。じゃー行きましょうか?
ぼたん:あー・・・でも、いいのかい?彼女達。
蔵馬:え?ああ、あなたのお友達だって言うから話していただけですけど、違ったみたい
ですね。
ぼたん:へ?え、いや・・・と、友達だよ。
蔵馬:(苦笑)相変わらず嘘がヘタですね。
ぼたん:う・・・。
蔵馬:ともかく行きましょうか。

*女達の前を通り過ぎる蔵馬

蔵馬:それじゃ、失礼しますね。
女1:えー蔵馬さん!!!
蔵馬:(くす)これから俺の大事なぼたんとデートなんで。これから仲良くしてください
ね?・・・じゃないと俺、何するかわかりませんから。
ぼたん:く、蔵馬・・・。
蔵馬:このくらい言っておけば大丈夫でしょ。それに大事なって所は本気ですから。
ぼたん:(苦笑)まったく、本当にその手の冗談好きだねぇ。
蔵馬:本気だって今言いませんでした?
ぼたん:(赤面)あ、ありがとう。
蔵馬:いいえ(にっこり)


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こちらも高校の頃に、書いた作品です。
まだ、お互いお気持ちが通じてない時代のお話です。


さて、どちらから告白するのでしょか?
後編をお楽しみに♪


ここまで読んで下さった皆様、本当にありがうございました。

誤字・脱字などございましたら、
深くお詫び申し上げます。


マスター冬牙