第15話
みんながそれぞれの思いで、戦っている。
このまま、自分はこの小さな少女を抱きしめているだけでいいのか?
孤軍奮闘する葵の背中を見ながら、ぼたんはチラリと少女の顔を見つめた。
先程まで苦痛に歪んでいた顔は、今は痛みから解放されて穏やかな寝息をたてている。
少女を取り巻くまるで年輪の大木のようになっている妖怪の本体。
本体?
ぼたんは、ゆっくりと上を見上げた。
そうだよ。
本体だよ!!
こいつは、より大きい霊力を欲しがってるわけだろう?
もしかしたら、私が霊力を全開にしてこの子を引きづり出せば・・・
この少女よりも私の方を取り込もうとするんじゃないかい!?
取り込まれても、後は葵がなんとかしてくれるだろうし。
蔵馬だっている。
今、自分に出来る最大の事は、彼女を助ける事が任務。
霊界につれて行くのは、その次の話だ。
別に霊界につれて行くのは、私じゃなくても良い。
「よし。」
ぼたんは、少女を抱き上げるように妖怪の本体に両腕を突っ込んで彼女の身体を探した。
幸い、下半身はまだ取り込まれたばかり。
無くなっていない。
なおの事。
ぼたんは瞳を閉じて、静かに深呼吸を繰り返した。
わざとこの妖怪と同調するように、霊力の波長を合わせていく。
そんなぼたんの霊力の波長が変化した事に気付かない、葵ではない。
葵は、振り返ってぼたんの事を見た。
「ぼたん!何して!!!」
ゆっくりと目を開いたぼたんは、にっこりと笑みを浮かべた。
それは最後を悟った笑みでなく、必ず助けてくれると言う信頼と確信の笑み。
「頼んだよ、葵。」
そう言った瞬間。
ぼたんは無理矢理に少女を引きずり出し始めた。
その苦痛で、少女の叫び声が建物中に響き渡った。
それだけでない、妖怪本体事態も苦痛を強いられていたのだ。
「あと・・・もう・・・少し・・・。」
ぼたんの霊力を妖怪の体内に流しつつ、同時に少女へも霊力を流す。
取り出すショックで、少女の魂が傷つかないように、魂の周りにぼたんの霊力を壁のように固定していった。
痛みは伴うかもしれないが、これならば少女は安全だ。
妖怪本体から出たとしても、自分が死なない限りは安全。
少しずつ…少しずつ…少女の肉体が外に出てくる。
緑色の体液でぐっしょりぬれた少女の身体が、ドロンと床に零れ落ちると同時に、今度はぼたんが開いた穴をふさぐ形で、自ら中に入って行った。
無論、妖怪の本体も逃がさないと言うように、一瞬のうちにぼたんを飲み込んでしまった。
残ったのは、最後に入れた左手のみが、本体から出ていた。
「ぼたん!?」
信じられない光景に葵は、ぼたんが何をしようとしているのか理解できなかった。
しばらく、その光景を見つめるしかなかった。
だが、その時。
ふわりと白い何かが視界の横を通り過ぎって行った。
「え・・・?」
妖狐 蔵馬
白覇装を身に纏った、銀狐。
妖狐蔵馬が、葵の脇をすり抜けて、緑の体液まみれになっている少女を抱き上げた。
一瞬、辛そうにぼたんの左手を見つめた。
ゆっくりと…まるでぼたんの左手を舐めるかのように、本体の中へと取り込まれていく。
だが、それも一瞬の事。
いつもの無表情に戻り、少女を少しでも妖怪から離れさせるようにトンっと軽く後ろへジャンプした。
音もなく着地した場所は、葵の脇。
葵はチラリと妖狐の事を睨み付けた。
「何しに来たんです!?しんがりするんじゃないんですか!」
「・・・バカな霊界の女の考えも読めないのか。」
全て見透かすような、黄金色の目。
葵はその目から視線を離す事が出来なかった。
妖狐蔵馬は髪の後ろから何かの種を取り出すと、それに妖力を入れて急速に成長させた。
「何をする気ですか!!事と次第によっては、貴方を捕縛しますよ!」
「ふん。怒りに我を忘れては、足もとをすくわれるぞ。」
まるで瓢箪・・・の化け物サイズ。
その中を開くと、妖狐蔵馬はその中に少女を横たえた。
周りの小さな華が、彼女を取り囲むようにしながら、蓋が閉まっていった。
「彼女は無事なんだろうな!」
「お前は、どっちが心配なんだ?クックック。」
妖狐蔵馬はふいに妖怪の本体の方へと顎で差した。
先程まであったぼたんの左手が・・・なくなっていた。
「ぼたん?・・・・ぼたん!!!!」
葵は妖怪の本体に近づき、夢中で刃を突き刺そうと、振り上げた。
だが、その刃は妖怪の肉体を裂く事は出来なかった。
いくら力を入れても、ビクとも動かない。
ゆっくりとその原因を辿ると妖狐蔵馬が、顔色一つ変えず、数本の指だけで、葵の刀を阻止していた。
「貴ッ様ァァァァ!!!!」
頭に血が昇った葵は、妖狐蔵馬に対して容赦ない殺気をたてて睨み付けた。
そんな葵を涼しい顔で、ジッと見下ろしている妖狐蔵馬。
フッと口もとを軽く上げると
「暴言を吐く程、弱く見えるとは本当の事だな。」
「なんだとっ!!」
妖狐蔵馬は、葵の刀をまるで飴でも折るかのように簡単に刃をへし折った。
そして手に持っていた刃のかけらを、後ろへと無情にも投げ捨て、刃は無機質な音をたてながら床に転がった。
妖狐蔵馬は、そっと妖怪の身体にふれた。
そこから感じるのは、膨大なぼたんの霊力の量。
・・・まったく。
死ぬ気か、あの女。
ふぅ・・・と一呼吸おくと、妖狐蔵馬の姿がだんだんと人間の南野秀一の姿へと変化していった。
それと同時に、妖気から霊気へと変わっていく。
完全に南野秀一の姿になった蔵馬はチラリと葵の事を見た。
「特防隊の到着まで、あとどれくらいですか?」
「貴様に答える必要はない。」
「そうですか。」
そう言った瞬間。
蔵馬は、ぼたんと同じく、自らの両腕を妖怪の体内に突き差した。
無論、妖怪の本体は蔵馬の霊力に反応をして、一気に体内に引きづり込み始めた。
葵は、あわてて蔵馬の腕を掴んで止めた。
「ちょっと待て!お前までそこに入って、どうする気だ!」
「ぼたんを一人にすると、何するかわからないですからね、彼女。」
「「・・・。」」
確かに。
ぼたんを知る者であれば、周知の事実。
葵は唇をかみしめた。
「俺は、ぼたんを中で守ります。貴方は、ぼたんを外から守って下さい。」
蔵馬の言葉に葵は目を見開いた。
フッと笑みを残して、蔵馬はそのまま妖怪の肉体の中へと入って行った。
入った途端に感じる違和感。
妖怪の領域に入った証拠。
一瞬、息を止めてから、少しずつ妖怪の波長へと自分の波長を合わせて行く。
ある程度、身体の怠慢感が抜けるのを感じて、蔵馬は注意深く周りを見つめた。
外から見た感じでは、透明感のある体内をしていたが・・・中に入れば、何も見えない。
「まぁ…あれだけの迷路を作るくらいですからね。」
一人で納得したように、蔵馬は一直線に歩き出した。
何の迷いもなく。
目を閉じても、必ずそこにたどり着ける。
それほどの蔵馬にとっては、自分と分身のような存在。
それに導かれるように歩いて行くと、光に満ちあふれた場所に出た。
もちろん、ぼたんの霊力の固まり。
ぼたんを見つけた事で、安堵したと同時に、その状況に苦笑せざるえなかった。
顔からは無数の汗が噴き出して、膝に力が入ってるのがやっとの状態。
今にも倒れそうな勢いだった。
俺は気配を消して、そっとぼたんの後ろから、彼女の腕を支えた。
「え!?」
にょっきりと現れた腕。
見た事のある、袖。
暖かく、自分を守るような霊気。
確認する前に、声を掛けられた。
「奇遇ですね、ぼたん。こんな所で会うなんて。」
「く、蔵馬!?」
まるで街中で会ったかのような蔵馬の言葉。
ぼたんは、驚きのあまり言葉が出なかった。
ニッコリとした笑みの中に、一瞬妖しく蔵馬の瞳が光った。
「桑原君と同じ事をしようとしてますね。」
蔵馬に図星を指されて、ぼたんは視線をそらした。
そう、以前に桑原も霊気を放出して、妖怪の許容をオーバーさせて勝利させた事があった。
あれも間抜けな冥界人ではあったが。
それを思い出したのだ。
体内に入って、思いっきり霊気を食べさせて、胃もたれでもさせてやろうかと。
例え霊力がなくなったとしても、蔵馬も葵もいるし幽助もいるから、なんとかしてくれるだろうと、
後先の事を考えずに行動してしまった。
蔵馬は、呆れたような安心したような、優しい笑みをぼたんに向けた。
「本当に君には叶わない。」
「…それってどう言う意味さ。」
少しだけムウとしたぼたんの表情に、蔵馬はクスリ…と先程までの表情からは想像がつかない程の
いつもの笑みが戻っていた。
「さぁ?」
蔵馬は、ぼたんの手に自分の手を優しく重ねた。
「行きますよ。」
ぼたんの耳に息を吹きかけるように、小さく囁くと、蔵馬の手から膨大な霊気が排出されたのだった。
「うわぁ!」
その量に驚いて、ぼたんは後ろに吹っ飛ばされそうになった。
蔵馬が真後ろにいたので、蔵馬の胸にしこたま背中をぶつけたのだが。
やはり格段の差がある。
私じゃ、役不足かねぇ。
ぼたんは苦笑しながら蔵馬の事を見上げた。
すると蔵馬はぼたんの指に自分の指をからめた。
「少し、面白い事をしましょうか。」
「え?」
蔵馬が言った瞬間。
ぼたんと蔵馬の周りには、鳥かごのように丸い蔦植物が取り囲んだ。
良く見れば、ローズウィップ。
さすがに内部には、あの棘は出ていなかったが・・・。
「色々な使い方があるんですよ♪」
何故か少し楽しそうな蔵馬。
もしも、霊界の秘宝を持ち出す事に、何らかの妨害が起きた場合。
確実に自分達は死ぬかもしれないと言うのに。
なんだろうか・・・この余裕。
余裕・・・とふと考えて、蔵馬のニッコニッコした笑顔に違和感を覚えた。
そう、この笑顔の時は・・・。
「蔵馬・・・怒ってる・・・?」
恐る恐る聞いてみれば、さらに増した笑み。
一瞬にして、ぼたんは氷付けになったかのように、カチーーンと身体が凍りついた。
怒ってらっしゃる。
「怒る?何か、俺を怒らせるような事でもしたんですか?ぼたんは。」
ニッコニッコ。
ど・・・どうしよう。
こうなった蔵馬が手が着けられない。
確実にぼたん専用の「お仕置き」が待ってる。
ぼたんは、オズオズと後ろにいる蔵馬の事を見上げた。
「ごめんよ・・・?無茶して。」
「へぇ。『 無茶だ 』と言うのは、承知でしたか。」
うわっっっ。
目が怖い。
目が冷たいって。
それ、普通に敵に対する目だし!!
ぼたんが慌てて前を向くと、蔵馬がぼたんの肩に額を預けた。
少しだけ蔵馬の暖かさを感じる肩。
小さく蔵馬の安堵の息が聞こえた。
危険を顧みずに、自分の所に飛び込んで来てくれた蔵馬。
ぼたんは、自然と口もとが緩んでしまった。
「あの緑の液体は「 酸 」ですからね。わざわざ溶けてやる必要もないですよ。」
「蔵馬・・・、えっと、何かしてる?」
「はい。」
にっこりと笑顔の即答。
そして、指をピンと上へに向けた。
それに習うように、ぼたんも上を見上げた。
その瞬間に聞こえたのは妖怪本体の雄叫び・・・と言うか絶叫。
「俺を中に入れた段階で、勝負はついてるんですよ。」
考えて見れば、蔵馬ほどの人が何の勝算もなしに来るはずがないか。
さすがは蔵馬だと感心する一方で、少しだけ自分の為になりふり構わずに来た訳でないことにがっかりする自分がいた。
「さすがは蔵馬だね。」
「ええ。ぼたんが何をしようか、予想はついてましたから。その段階で、勝算がありましたしね。」
「蔵馬…ちょっとまって。特防隊が…」
ふと脳裏に過ぎったのは葵の姿。
孤軍奮闘する彼の背中は、悲しみで満ちあふれていた。
すぐに抱きしめてあげたいほどに、冷たく、悲しみが満ちあふれていた。
ここで蔵馬が手を出し妖怪を退治してしまえば・・・一番隊のみんなに、迷惑がかかる。
せっかく助けに来てくれた蔵馬達には申し訳ないが・・・霊界では霊界の掟があり、秩序が存在する。
妖怪に助けられたなんて事になれば・・・葵がどんな処罰を受けるか分からない。
「わかってますよ。」
「え?」
もんもんと考えるぼたんの思考を読み取ったのか。
蔵馬はニッコリと笑うと上に上げていた指を、自分の口もとへと持っていった。
それは、いつもの蔵馬と言うよりも、盗賊・蔵馬と言う方が合ってるような笑み。
「俺も、霊界の秘宝である『魂狩り』を拝見したいですからね。これ以上はやらないです
・・・一応、幽助達には無事を知らせないとね。」
そう言うと蔵馬は上を見上げた。
ぽっかりと大きく開いた口。
そこから、大量の魔界植物が開花していた。
蔵馬はさらに髪の中から種を一つ出して、軽く指で揉み始めた。
するとその種から発芽して、そのまま大きく成長していく。
ポンっ!と出来たのは、ト○ロとかで有名な、サツマイモの葉。
それを頭上へと傘代わりにさしかけてくれた。
「魔界の芋類の葉は、「 酸 」に強いんですよ。何せ、魔界の雨事態が「 酸性雨 」ですからね。」
「おお、なるほど。」
妙に納得したぼたんは、ぼーっとその葉を見上げた。
するとぼたんの前に出していた手を、蔵馬は軽くトントンと叩いた。
「お留守になってますよ。」
「あ!」
ぼたんは慌てて再度霊気を放出し出した。
ぼたんの霊気が放出されて、妖怪の身体がどんどん巨大に変化していく。
蔵馬の霊気を食らって、さらに倍増していく。
20分はとうに過ぎたのではないだろうか。
ぼたんの額から汗が滲み出て来た。
蔵馬は、ぼたんの限界を感じ取り、ぼたんの手を後ろからギュっと握り閉めた。
「はい、休憩です。」
「え、でも!」
「いいですから。最後の霊力は脱出する時に必要になるでしょうから、少しは休憩した方が良いですよ。
どうやら、本体も眠りについたようですし。」
先程から激しい動きをしていた妖怪が、一転して静かになっていた。
ちょっと気にはなっていたのだ。
もしかして、特防隊が何かしてるのではないかと。
†
蔵馬の予想通りに、特防隊の援軍は着ていた。
だが・・・。
大きな妖怪から少し離れた場所に、幽助達と共に葵もコエンマも円陣を組んで話し合いをしていた。
葵の腕には、少女を入れた魔界植物が。
局長が短剣を入れて、その身を剥がせば、先程までの少女の傷は綺麗に癒えていた。
色白い、かわいいお人形のような少女が深い眠りについていた。
局長はそのままコエンマへその魔界の植物の実ごと手渡した。
「うわぁっとと・・・こりゃ、重い。おい、幽助。お前、運んで来い。」
「はぁ?なんで俺が。」
渋々しながらも、幽助はコエンマからその少女を預かった。
まだ5.6才の女の子だ。
こんな子が、霊界に行くと思うと、つい真剣に見つめてしまった。
「それでは、葵一番隊隊長。目的である彼女の救出は完了した。コレは、必要なかったな。」
副長が手に持つのは、『魂狩り』と呼ばれる、霊界の秘宝中の秘宝。
一降りしただけで、1万人もの魂を狩り取れる程の力を持つのだが、これは使用者も半端ない霊力を持って行かれる。
出来れば使いたくない代物だ。
葵は手を伸ばした。
「使います。」
「何故だ?目的の少女は奪還した。あとはあの妖怪を手はず通りに浄火させれば良い。火計はお前の得意とする所だろう?」
副長の嫌味を含めた言い分に、葵は無言で刀に手を伸ばした。
「貸して下さい。」
「だから、これは目的が完了した今、使う必要はない。妖怪の拘束もしてあるしな。」
「あーもう!!!!ぼたんと妖狐蔵馬があいつの腹の中にいるんだよ!!
早く助けないと、二人とも『 溶けるんだ 』って言ってんだよ!
オッサン!!!」
「オ・・・オッサン!?」
葵は無理矢理に副長から刀を奪い取ると、そのまま先程までいた妖怪の中枢のある地下へと向かった。
「あ、こら!!葵!!!せめて「お兄様」と呼べェェェェェェ!!!!」
副長の叫び声が無情にも、辺りに響き渡った。
どの特防隊のメンバーもこの時ばかりは、他人をフリをしたと言うのは、また別の話である。
「お兄様…ったく、おかげさまで、気持ち悪くなりましたよ、副長。」
ブツブツと文句を言いながらも、景色はかなりのスピードで流れていく。
いくつもの惨殺した妖怪の死体の山。
涼しい顔をして登場した妖狐蔵馬だったが、これだけの量。
かなりの消費をしてるに違いない。
妖狐蔵馬は死んでもらって、嬉しい事この上ないが、ぼたんは駄目だ。
妖怪の核の部分に到着すると、葵は刀を一降りした。
細身の湾曲した刀。
まるで死神の鎌をそのまま刀にしたようなシルエット。
さて、どうやって切るか。
どの部分に蔵馬達がいるのか・・・こいつの本当の核はどこにあるのか。
せめて中の二人とコンタクトが取れれば、良いのだが。
葵がそう考えてた時。
ふと隣にいた幽助がおもむろに携帯電話を取りだした。
「は?」
「お♪やりー圏内じゃん。」
言うが早いか、幽助は蔵馬の携帯へと電話を鳴らした。
葵は呆然と幽助の顔を見つめた。
いつの間に隣りに来た?
全然気配を気付く事が出来なかった。
すなわち実力の差。
「おっ、蔵馬か?そっちも繋がるんだなぁ!あははは!」
暢気な幽助の声が部屋中に響き渡った。
後書き 〜 言い訳 〜
ここまで読んでくださり
心より深くお礼申し上げます。
これにこりず、次章も読んで頂けますと幸いです。
文章表現・誤字脱字などございましたら
深くお詫び申し上げます。
掲載日 2010.11.15
吹 雪 冬 牙